KENWOOD DPF-7002のこと

ずいぶん前に手に入れて以来、PCM1702を8つも使ってるクセになんだかイマイチな音だったため、しばらくは会社でBGM演奏用に使われていた不遇なDPF-7002がありました。しかもCDの調子が悪く、ほとんど外部DACのみの使用。それはある意味正しい使い方なのですけど。

その間、我が家のメインはMarantz CD-17Dがお勤めしておりました。DAC7は素晴らしいです。CD-15はとても好かったです。今はCD-16Dが欲しいです。誰かください。

さて、片chあたりBBのPCM1702を4パラ、合計8つも使用し、発売当時それなりに話題になったというKENWOOD DPF-7002ですが、ここ最近のマイブームであるD/Aコンバータいじりの対象になりました。
ジャンクを買ってきた、MDが動かないDMF-7002をいじったり、知り合いのDAC-AHを2台いじったりしているうちに、やっとDPF-7002に半田ゴテを入れる覚悟が出来たといいますか……

参考にしたところは…
トッチーのお昼寝オーディオ
http://www.geocities.jp/tochey_2000/index.html
こちらは全般の改造の参考に。写真が豊富なので便利です。おおまかな改造の方針を決めるのに。

Neutron Star
http://d.hatena.ne.jp/tma1/archive?word=DPF%2d7002
こちらはOPAMP選定の際に大変参考にさせていただきました。I/V変換にLM6172INを選ぶことができたのはこちらのおかげです。

実際の改造方法は上記参照ということで。

実際にうちのDPF-7002をいじった箇所は次のとおり。
 ・ブリッジダイオードのSBD化
 ・OPAMP交換
実はこれだけで……コンデンサは今回はノーマルのままです。そのうち不満が出たら交換するかも。

OPAMPについてはいろいろ試したのですが、最終的に現時点でのOPAMPの組み合わせは、次のようになっています。

電源近くのTrが林立しているあたりの2個(メカ系とデジタルIC系らしいです)は、National Semiconductor LME49720NA

PCM1702横のI/V変換用の4個は、自作のDIP8-SIL8変換ソケットを用いて、National Semiconductor LM6172IN

LINE OUT側のLPF用の2個は、National Semiconductor LM4562NA

見事にナショセミ揃えに(笑)だって、安いんだもの。
最初は全部LME49720NAで行こうかとか企んでたくらいですが(実際にやってみました(^^;壮観です)、Neutron Star様を参考にして、試しに高速広帯域OPAMPであるところのLM6172INを試してみたら大当たりでした。
LPFはいまだにいろいろ差し替えて楽しんでいますが、LME49720NAはちょっと高音が耳について不向きでした。LM4562NAは、数字だけならLME49720NAと一緒っぽいのですが、なぜか違う。LM4562NAのほうが好みです。
LPF用のお気に入りでは他にSignetics NE5532Nとか、JRC NJM2068DDとか。BB系はどうも苦手です。

そういえば、電源周りにLME49720NAを使ったら、CDの読み取りが改善しました。OPA2604のときは元より悪化しました(笑)。

なお、OPAMPは全部ソケット化。本当は半田付けしたほうがいいんでしょうけれども。

改造の甲斐あって、現在は我が家のメインの外部DACです。でもここ数日お手軽なSound Blaster Digital Music SXのせいでちょっと微妙な立場だったり。CD-17Dも手放す気にはなれないし。

次は、散々弄ばれて最近いらない子気味のDMF-7002ネタかしら。

運命ってきっとあるんだと思うの。

とりあえずSound Blaster Digital Music SXは一段落。しばらくはメインのヘッドフォンアンプとして活躍してもらいます。
まさかCREATIVEのサンブラのUSB音源ごときがここまで頑張るとは……嬉しい誤算ですが、自作HPA計画は少し先に延びそうです。部品揃えてあるんだけどなあ…

ちなみにUSB音源としてもお手軽でいいですよ☆。デカップリングコンデンサのおかげか、USB給電でもかなり安定してますし。

DAC-AH、手配しました。

今まで2台お友だちのをいじりましたが、ついにわたしの分も手配しました。
実は前にお友だちの改造のときについでに注文した部品が余ってて…(^^;
Vishayの抵抗とかDAC-AHくらいしか使い途ないくせに1個1000円もするし。ASCのX363とか2個で1000円だし。

方針としては、ブリッジダイオードのSBD化、レギュレータ前後の電解コンデンサの交換(UTSJとOS-CON)、LPFのコンデンサ容量の適正化、I/V変換抵抗の交換、OPAMPのソケット化、カップリングコンデンサの交換、出力抵抗の交換…とフルコースを予定。帰還抵抗は不具合が起こったら考えます。基本的には変更の必要なし(いざとなればボルテージフォロワという手もあるのよ)。
今まで2台に注ぎ込んだノウハウの数々を投入…といきたいなぁ。あれを始めちゃうと軽く1週間以上はそれにつきっきりになっちゃうから、やる気が保てばいいけど。
もっとも、DAC-AHはロットで中身が全然違うのを知ってる手前、そのあたりで立ち往生しそうな予感。当たりロットが来ますようにお願い。ぱんぱん。

さて、OPAMPは何にしましょうか?

みつけてわたしの一番星☆

ノート用に適当なUSB音源を探してたら、パソコン工房でCREATIVEの、Sound Blaster Digital Music SXを見つけたので購入。USBを繋がなくてもD/Aコンバータとヘッドフォンアンプになるの。


帰ってきて、とりあえず分解。

よい子はまねしちゃダメだよ☆
横のタッピングネジがトルクスでちょっと面倒。DLR2-75Tで回ります。底面のは4本。保障シール下と、ゴム足3本の下3カ所。あとはバックパネルも緩めると分解しやすいかも。
上面のダイヤルは上面カバーと一緒に勝手に外れます。

とりあえず分解すると、基板上に

D/Aコンバータ Cirrus Logic CS4398-CZZ
A/Dコンバータ Cirrus Logic CS5351-KZZ
出力段OPAMP? JRC NJM4556A
+5Vレギュレータ AMS1117

あたりを確認。とりあえず録音は二の次で、もっぱら聴くだけが目的でしたので、DACとレギュレータ周りのコンデンサ交換と、OPAMP交換を予定しつつ試聴してみました。なんだかヌルくて粗い感じ。まあNJM4556だしね。せっかくのCS4398が台無しです。しかもCS4398の周りの電解コンデンサしょぼいし。マランツSACDプレイヤみたいな音を期待すると確実に裏切られます。ちぇ。

あと、直接USBから出力するよりも、一度S/PDIFなり光出力なりで出してから、Digital Music SXにデジタル入力したほうがよさそうです。そしてASIO4ALLは気難しい。

すでにこの時点でノート用という当初の目的が失われつつあったりして。

とりあえず一晩通電してからもう一度聴き直してみましたが傾向は変わらず。相変わらず粗い音がバラバラしてつまらないので、ちょっと手を入れることにしました☆

CS4398の周りに、ちょこちょこコンデンサがあるので、VA、VD、VQあたりのコンデンサを10uF/10VのOS-CONに交換。

AMS1117にデカップリングコンデンサを追加。270uF/16VのOS-CONを使いました。半田付け位置の参考はこちら
http://ta2020.huuryuu.com/SoundBlaster.html

■OPAMPのJRC NJM4556Aを張り替え。SOPなので気をつけてね☆
最近お気に入りのNational Semiconductor LME49720MAに交換しました。お手頃価格でかなりいい感じです。オススメ。

まあ、必要最低限ってところで。電解コンデンサ全交換とかもったいないしね。

とりあえずOS-CONは慣らしに時間がかかるので、あとは何日か通電です。LME49720も本領発揮には結構時間かかります。とはいえ、だいぶ締まった音に様変わりした感じ。解像感が高くて好みの傾向です。時間が経てばもう少し変わるかしら?

とっても簡単だから、みんなもやってみてね☆(嘘
そうそう、まねして壊れても知らないんだからね☆