DAC-AH 復活篇

当然、発動篇もあるわけで。

届いていきなり故障している罠。あうあう。
中身を覗いてみるつもりがうっかり封印を破っちゃって保証切れ。頑張って自力で直す羽目に。しくしく。なんか台数を重ねるごとに大変な気がするんですが。

基板を見てると、なぜかパターンカットしてあったりしたのよね。なんつー品質管理。まさかこれは元から修理上がり?
パターンを追っていくとCS8414からTDA1543へのラインでカット、I/V変換抵抗からOPAMPの入力ラインでカット。まるで故障箇所検証したような…

おかげで手持ちのTDA1543シングル基板からTDA1543を外して、DINソケットからDAI信号を引っ張って繋げたり、いろいろやりやすかったのは事実。なにしろ、もう切ってあるからね。

閑話休題。とりあえず、この場を借りてオーディオ機器を作る様には百万の感謝を。
こちらのTDA1543基板のおかげで今回大変助かりました。物量を注ぎ込まず、シンプルな作りでたいへん好い音を出す基板を配布なさってます。
TDA1552Qキットとかすごく安いのでおすすめです。電源作成、シャーシ加工、入出力配線と、これから自作アンプに手を出したい方には最適な入門キットだと思います。
なにしろ、労力の大半は実はそういう部分に割かれるわけで。実際に音を出す部分がきちんとしていれば、問題が起こっても解決は早いものです。

さて、とりあえず、DAIは大丈夫そうで、OPAMPも大丈夫そう。最初に疑ったのはコンデンサだけれど、これも問題なさそう。結局行き着いたのはDACそのものがおかしいという過酷な現実。仕方がないのでTDA1543を全部外しました。書くのは簡単ですけどね。

で、取り外したTDA1543をひとつずつ上記のTDA1543基板に載せ替えてチェック。で、ハズレが出ました!
結果的には、DAC8つのうち1つがハズレだったということで、足りない分は共立に発注しつつ、シングル基板のを流用して修理完了。

やっとまともに音が出たのは到着から1週間後のことでした。しかしDAC-AH、やっぱりノーマル状態だとイマイチ粗いのよねえ。
そして、これだけ苦労した割には実は振り出しに戻っただけという……あまり振り返りたくない事実が残ったのでした。

そういうわけで発動篇に続く。