レヴァイアサン戦記Ⅰ

蘇る90年代その2。荒巻義雄センセやら山田正紀センセの大物が仮想戦記を書き、羅門祐人センセや鴉紋洋センセまで仮想戦記を出したあの頃。仮想戦記っぽい見かけで怪獣小説を書いた人がいました。確かに一応仮想ではあるんだけど。同時にアイドル小説でもあったりして。

そんな、よくわからない位置づけだけれども、当時すごく面白かった作品が加筆されて帰ってきました。みんな、お待たせ。徳間文庫なんて入手すら危なかったレーベルの作品がこうして復活してくるのは感動ものです。

やたら印象に残るキャラクターや出来事が目白押し。〈募金屋〉が、〈アフリカ農耕協力隊〉が、そして我らが「山多田大三先生」も帰ってきますよ。わーい。山多田先生ばんざーい。

この調子で『わたしのファルコン』とその続きにも期待したいところです。っていうか出して。加筆して。

レヴァイアサン戦記Ⅰ 夏見正隆